【映画】「怪盗グルーの月泥棒」のあらすじ・作品情報 | 家族で楽しめるユニークな悪役の冒険

「怪盗グルーの月泥棒」は、2010年に公開されたユニバーサル・ピクチャーズとイルミネーション・エンターテインメントによるアニメーション映画です。この作品は、悪党ながらもどこか憎めない主人公グルーと、彼を取り巻く個性豊かなキャラクターたちが織りなすユーモア溢れる冒険を描いています。特に、黄色い可愛らしいミニオンたちの活躍が話題となり、以降のシリーズでも欠かせない存在となりました。家族全員で楽しめるこの映画は、感動的な瞬間と笑いが満載で、公開後すぐに多くのファンを獲得しました。

あらすじ

世界一の大悪党を自負する怪盗グルーは、新進気鋭のライバルであるベクターがピラミッドを盗んだことに驚き、彼を凌ぐために月を盗むという壮大な計画を立てます。その計画を実行するために必要な「縮小ビーム」を手に入れるものの、ベクターに横取りされてしまいます。ベクターからビームを取り戻すため、グルーは孤児院から三姉妹のマーゴ、イディス、アグネスを養子に迎え入れ、彼女たちを使ってベクターの家に侵入する作戦を立てます。当初は利用するためだけに三姉妹を引き取ったグルーですが、彼女たちとの交流を通じて次第に心を開いていきます。最終的に、グルーは計画の遂行よりも、家族として三姉妹とともに過ごすことの大切さに気づくようになります。

登場人物

　

怪盗グルー

　グルーは、長い鼻と独特のファッションが特徴的な自称「世界一の悪党」です。冷酷で無慈悲な性格を持ちながらも、どこかコミカルで憎めないキャラクターです。彼は月を盗むという壮大な計画を立てるものの、三姉妹との触れ合いを通じて家族の温かさに目覚めていきます。グルーの人間らしい一面が、物語の感動的な側面を引き立てています。

　

マーゴ、イディス、アグネス

　マーゴは三姉妹の長女で、しっかり者で責任感が強い性格です。イディスは少しお転婆で、冒険心旺盛な中間子。末っ子のアグネスは、無邪気で純粋な心を持ち、グルーに対しても最初から好意的に接します。この三姉妹はグルーにとって次第にかけがえのない存在となり、物語の中で彼の心を大きく変えるきっかけを作ります。

グルーと三姉妹の家族関係の変化

グルーは最初、計画のためだけに三姉妹を引き取ります。しかし、時間が経つにつれて彼女たちに対する愛情が芽生え始めます。特に、アグネスの純粋な愛情表現や、マーゴのしっかりした態度、イディスのお転婆さがグルーの心を動かします。次第に、グルーは彼女たちを本当の家族のように感じるようになり、月を盗む計画を犠牲にしてでも三姉妹を守ろうとする姿勢を見せるようになります。この変化が物語の中核を成し、悪党としての彼が家族のために変わっていく姿に感動を覚えます。

ミニオンたちのユーモアと存在感

映画のもう一つの見どころは、グルーの部下であるミニオンたちの活躍です。黄色くて愛らしい彼らは、コミカルなシーンやユーモアをたっぷりと提供しており、物語全体の明るさと楽しさを増幅させています。ミニオンたちはグルーを尊敬しつつも、彼ら自身が巻き起こすドタバタ劇が笑いを誘い、大人も子供も楽しめる要素となっています。

悪党としてのグルーの葛藤と成長

グルーは自分の計画を実行するために悪党としての道を歩んでいますが、三姉妹との時間が彼の心に大きな変化をもたらします。彼は次第に、犯罪に手を染めることよりも、家族としての絆や愛情の大切さを理解し始めます。この葛藤が映画のドラマ性を高め、グルーの成長が最終的に感動的なクライマックスへと繋がります。

監督・制作

「怪盗グルーの月泥棒」は、ピエール・コフィンとクリス・ルノーが共同で監督を務めました。また、制作にはイルミネーション・エンターテインメントのクリス・メレダンドリが関わっています。彼らの手腕によって、この作品はユニークなキャラクターと魅力的なストーリーを持つファミリー向けの映画に仕上がりました。

キャスト

• グルー：スティーヴ・カレル（日本語吹き替え：笑福亭鶴瓶）
• マーゴ：ミランダ・コスグローヴ（日本語吹き替え：須藤祐実）
• イディス：ダナ・ガイアー（日本語吹き替え：矢島晶子）
• アグネス：エルシー・フィッシャー（日本語吹き替え：芦田愛菜）
• ベクター：ジェイソン・シーゲル（日本語吹き替え：山寺宏一）

主題歌